過去へのダイブ~100年分恋した~
歩き疲れた私は長椅子に腰掛けた
すると柄の悪いオヤジ二人組が近づいてきた
「なんだその格好は?変な女だなぁ!目障りだなぁ~」
目障り...
学校で毎日言われていた大嫌いな言葉に私の身体が反応する
だけど怖くて言い返せない
『すみません…直ぐ消えますから』
それしか言えなかった
「…たく最近変な奴が多いなぁ!榊の屋敷の変わり者が居なくなったと思ったら変なガキが住み着いたしよぉ」
「だけど噂じゃ公家の出らしいぞ?手が出せねぇよ!」
「本当に変な奴だよなぁ!髷も結ってねぇ!奇妙なガキだぜ」
二人が話に夢中になってる隙に私はその場から離れた