過去へのダイブ~100年分恋した~
「……悪いけど顔拭くやつ取ってくんない?」
少年は手拭いを指差す
『あぁ…はい』
顔と髪を無造作に拭く少年はさっぱりしたようにフゥッと息を吐く
『あのさ私、佐々木空羅っていうの!17歳、あなたは?』
少年は私に背を向け何やら荷支度を始めた
「……ヒナタ、歳はわかんねぇ」
『ヒナタかぁ…宜しくね!』
「これから買い出しに行く着いてきてくんね?」
『あ……うん』
素っ気ないなぁ...
無口だし、冷たい感じだ
だけど私を一応受け入れてくれたからそこまで冷たくないのかな?