過去へのダイブ~100年分恋した~
あ、昨日の女性の事、言うの忘れたぁ!
『…ヒナタ?あのね、昨日女の人が訪ねてきたよ?』
襖越しに話しかけた
ガラッ
お握りを持ったまま襖を開けてヒナタが言う
「誰?名前は?」
『えっと…聞いてない、なんでも榊忠介に会いに来たとか』
「…榊忠介?ここの主か」
『え?じゃあ…その人はもう』
「……わかった、もういい」
ぴしゃん...それだけ言ってヒナタは襖を閉めた
『…めちゃめちゃ気になるんですけど』
だけど教えてくれる訳もなく私は諦めて掃除を始めた