魔界代表と天使の子っ!!
声が大きすぎて携帯落しちゃった。


急いで拾わないと...


「あ、あの...えっと...」



『貴方が天使の子ですね?』


今度は綺麗で落ち着いた女の人の声だ。



「うーと..それは勘違いで...リムは普通の女の子であって..えっとだから...」


『心配しないでください、大丈夫です。』



あ、あれぇ...この人リムの言葉理解してくれてるのかなぁ...?


なんか勘違いされてる気が...


「リムは天使の子なんかじゃないのですよ、普通の子です...」


『...やはり天使の子ですね。』



"だな! そうだよな!! 声で分かるし!!"


"キュヴァイル様の事が視えたんだろっ?"


"んじゃ天使の子なんじゃね?! やっと見つかったじゃん"



そんな声が電話の奥から聞こえる。


ってゆうか。


なんてリムの番号知ってたんだろぅ...


なんかそれはそれで怖いよね...


って!! そんなこと言ってる場合じゃない!!


もう11時...あと...1時間で...リムは...


えっと...魔界? に..いくの、かなぁ...?


や、やだよ..世界を統一なんてできないし...
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