雫-sympathy affection-〜そこから零れた一握の涙〜
記憶-empty-




いつもの飲み物と

コーヒーの苦い香り

それを感じて

今日も莉玖(りく)との会話が始まる


「オレの想いは、絶対わかんないよ、玲央(れお)には」

切り出した言葉が何であるのか

その瞬間にはわからない

だけど、なんとなく言いたいことはわかるような気がした


想うことが難しいと感じた時

莉玖だったら、何を想うの?

あたしは、莉玖を感じることしかできないでいる

その言葉の意味を、ずっと感じていくのかな

莉玖といる時間と

その言葉を見つけるために



「玲央だけを愛してもいい?
 オレだけを愛してくれんでしょ?
 一緒に知っていこうか、いろんなこと」



心は、今も莉玖を探してる

変わらない莉玖を、探してる



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