『約束』、
―止まない雨は、降り続ける―

1年前。

小学校6年生の

時の事である……

「吹雪ー、帰ろやぁ。」

竹林麻奈が

教室にいて5時間目のしかも

授業中だったにも関わらず、

ランドセルを投げて

そう言う。

「おぉーほんじゃ行こかぁー。」

私も堂々と叫ぶ。

「コッコラ!待ちなさい!」

先生が、

私達を止めにくる。

それでも舌を出しながら走り、

学校を後にした。


「イッエーイ!大・成・功☆」

麻奈と私は

ハイタッチをする。

エスケープをして

抜け出して来たのは、

不良のたまり場

つばさ公園だった。

「今日も完璧!パーフェクト!」

麻奈が調子に乗って言う。

「馬鹿。毎日の恒例行事でしょ~。」

こういうバカな会話で

私達は盛り上がっていた…
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