『約束』、
すると背後から

誰かが私に迫ってくる足音がした。

それに一番に気付いたのは

私だった。

「誰!」

ふとした時には

もぅ叫んでいた。

「ハハッ気付くの早いね…エスケ達人の吹雪cに麻奈c。」

「小川彩に松本じゅり、島本ゆかこ…か。」

さっきの馬鹿さとは

思えないほど真剣な顔になった

麻奈が言う。

さすが、

荒れてるくせに

妙に頭のいい麻奈だ…。

隣のクラスの

不良の名前まで

覚えてるのはスゴイ…

「さっすがぁ学年2位の秀才に、運動神経抜群の吹雪ちゃん。」

天然パーマの

小川彩と言う子が

バカにした口調で話す。

「バカにしてるんですかぁ?天パ女サン。」

当時、

かなりの短気だった私は

攻撃態勢に出ていた。
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