『約束』、
「へーーーぇ…。珍しい事もあんだな…。」

私と麻奈が椅子に座って

話していた間から

ひょこっと顔を

出してきたのは、

弁論大会でかなりスゴイ

という発表をしたとかで

テレビ関係の人達まで

取材に押し掛けてきたので

有名らしい大山奏。

「何だよ。お前。」

私は人見知りが激しいので、

未だにクラスの人とも

中々話が出来なかった。

なので警戒して

キツイ言葉を

言ってしまった。

「ハッハッハ。さすが不良っ!」

大山奏は一人で笑っている。

というか…

このクラスで

私達2人に話しかけてくる人は

始めてだった。

< 33 / 108 >

この作品をシェア

pagetop