『約束』、

「行こう！吹雪ちゃん！皆の所へ、きっと心配してるから。」

麻里ちゃんは

最高の笑顔のまま言った。

「うん…！」

私は麻里ちゃんの手を掴み、

それを麻里ちゃんが

ぎゅっと握ってくれた。

それから出入り口に向かい、

私達は勢いよくドアを開けた。

普段と同じだった

保健室の出入り口は、

今、

ちょっと違った感じだった。

もう、

1人じゃなかったから

なのかもしれない。