終電、




「お、来たな。」


「こんにちわ。」



3グラはなんだかだだっ広いところだった。

修さんに挨拶をすますと、私はあたりを見まわした。




「あの、他の一年生は…?」


「ああ、なんかみんな五限まであるらしいから。」


「そうなんですか!」


「ん、だからお前は俺とキャッチボールね。」




と、渡されたのはグローブ。







私も、やるんですか……










「お、結構速い球取れるんだな。投げかたもわるくねーし。ソフト部とかだった?」




結局今、キャッチボールしてます。

今度からジャージで来よう。






「いえ、高校はバスケ部のマネージャーです。中学はテニスやってました。」


「へえー。にしてはいいフォームだな。」



「ありがとうございます!」








そんなの、知ってる。



いつも、佐伯とキャッチボールしてたから。


佐伯に褒めてもらいたくて、一生懸命フォームの研究したから。





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