終電、
お昼を食べ終えて、あいみと香奈とわかれて、三階へ向かった。
さすがに三限中とあって人は少ない。
最近お気に入りのカフェモカを頼んで、窓際の席に座り、ドイツ語の教科書を広げる。
イヤフォンをして、好きな曲を流す。
受験勉強が長かったせいか、最近は勉強時間がすごく落ち着く。
もともと勉強は嫌いではなかったし、大学ではもっと気楽に勉強に取り組めるせいもある。
夢は、外国へ行くための観光業者で働く人。
そのために、英語、ドイツ語、フランス語、中国語の勉強はかかせない。
勉強をし始めて一時間ほど過ぎたとき、イヤフォンが誰かによって外された。
「えっ!………修さん!」
振り返ると、私服姿の修さんが立っていた。
「お前、三限ないなら言えよ。俺暇してたのにー。」
「あ、すいません。」
「今から浩介んちに着替えに行くけど、一緒に行くか?」
「あ…はい。」
浩介さんちは大学のすぐ近くにあって、電車で通うところに部屋を借りてる修さんは、いつもユニフォームや練習着を浩介さんちにおいてもらっているらしい。
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