終電、






浩介さんちは、野球一色!って感じのごちゃごちゃした部屋だった。





「お前、俺が着替えてるとこ見るなよっ。」



「見ないですよっ!」




でも、少し興味はある。

修さんは身長が180センチくらいで、体格がいい。


細身は絶対無理派の私はしみじみといい体型だな、なんて思ってしまう。




なんて、佐伯はわりと細身だったけど。






修さんと浩介さんが練習着に着替え、三人でグラウンドに向かった。









「よ、志穂ちゃん。」



とグラウンドにつくなり声をかけてくれたのはおきさん。




「こんにちわ。」



「修と浩介ずるいー。俺も志穂ちゃんと来たかった!」



「なにいってるんですかー。」




何回か行ってるうちに、先輩たちには名前を覚えてもらえて"志穂ちゃん"って呼んでもらえる。








ほかの子は名前で呼ぶのに、いまだに名前を呼ばれたことがないのは、



…修さんだけ。











もっとも、修さんはみんなのことを呼びつけするから、仲良くならないと呼びづらいのかもしれないけど……。









結構仲良くなったつもりだったんだけどな…。












.
< 27 / 80 >

この作品をシェア

pagetop