終電、
浩介さんちは、野球一色!って感じのごちゃごちゃした部屋だった。
「お前、俺が着替えてるとこ見るなよっ。」
「見ないですよっ!」
でも、少し興味はある。
修さんは身長が180センチくらいで、体格がいい。
細身は絶対無理派の私はしみじみといい体型だな、なんて思ってしまう。
なんて、佐伯はわりと細身だったけど。
修さんと浩介さんが練習着に着替え、三人でグラウンドに向かった。
「よ、志穂ちゃん。」
とグラウンドにつくなり声をかけてくれたのはおきさん。
「こんにちわ。」
「修と浩介ずるいー。俺も志穂ちゃんと来たかった!」
「なにいってるんですかー。」
何回か行ってるうちに、先輩たちには名前を覚えてもらえて"志穂ちゃん"って呼んでもらえる。
ほかの子は名前で呼ぶのに、いまだに名前を呼ばれたことがないのは、
…修さんだけ。
もっとも、修さんはみんなのことを呼びつけするから、仲良くならないと呼びづらいのかもしれないけど……。
結構仲良くなったつもりだったんだけどな…。
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