終電、
「さみーよー!」
車の前でみんなタオルで足を拭いている中、寒くて死にそうになっているのはおきさん。
そりゃあそうだろうな。
なんたって5月の海に頭まで浸かったんだから。
「俺タオルねえよ〜!」
「あ、おきさん、私貸しますよ!」
「え、まじでっ!!」
よかった、多めに持ってきてて。
「どうぞ。」
「さんきゅー!わりいね。」
「じゃあタオルあったならおき運転よろしく!俺もう疲れちった。」
と、修さん。
「まじかよー。ん、まあいっか。」
え、私、おきさんの助手席乗るのかな…。
「俺、女の子たちと乗るからさ。浩介前な!」
「「ずりーよ!!」」
結局私は修さんと一番うしろに乗ることになった。
「お前、眠い?」
「…もう限界です。」
さっきからうとうとしてた私。
「ん、寄っかかっていいから寝ろよ。」
「…はい。」
素直に修さんに寄っかかると、伝わる体温。
安心して眠りについた。
修さんの隣は、ずるいくらい心地いい。
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