終電、





「里佳は?」



「え?」



「好きな人、いるでしょ?」



「な、なんで?」



慌ててる里佳はすごくかわいい。


「見てればわかる。」




見てればわかることばかり。
自分の勘は確実に当たる。




「浩介さんでしょ?」




そう言うと里佳は驚いた顔をした。




「なんでわかるのっ!?誰にも言ったことないのに!」



「勘。」




里佳はへえすごいねえなんて言って目線を土手でみんなではしゃいでいる浩介さんがいるほうへうつした。




「でもむこうがどう思ってるかわかんなくて。」



「…そっか。」





知ってる。


知ってるよ。


浩介さんの気持ちなんて見てればすぐわかる。



でも2人の問題だから。


言わないでおくね。






里佳と30分くらい話したあと、おひらきになった。







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