終電、
「え!そうなんですか!」
「ん、このまま行くとお前送って帰り1人で迎えることになるじゃん?」
笑う修さんに、私はいろいろ考えを巡らせていた。
私が一緒にむかえていいの?
彼女…の立場だったら嫌だよね。
でももし送ったのが私じゃなくても同じことしたのかな。
パッとケータイをみると、ちょうど日付が変わった。
「修さん!お誕生日おめでとうございます!」
「…さんきゅ。」
「私の3つ上だから、22歳で…
言葉は遮られた。
修さんがいきなり私に寄りかかってきたから。
…ど、どうしよう。
言葉が出てこない。
「…わりい。ちょっと飲みすぎてさっきから気分悪かったんだよね。休ませて。」
先に言葉を発したのは修さん。
「…はい。」
「…お前、その素直に言うこときく性格、そろそろやめて。」
「え?」
思いがけない言葉に、私は驚いて修さんを見る。
「…気になってしょーがなくなる。」
「え?」
それ以上修さんは何も言わなかった。
私は頭の中が整理できてなくて。
修さん、私のこと気になってくれてるの?
ちゃんと言ってくれなきゃわかんない。
…わかんないよ。
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