終電、
ジリリリリリ
爆音の目覚まし。
「…朝」
窓をあけると、あいにくの雨。
「…最悪」
気持ちが乗らないままスーツに腕を通した。
全身鏡にうつる自分は違う人みたいだった。
例えるなら、疲れたOL?
メイクをして、傘をもって外に出た。
食欲はなかったから朝ご飯は食べなかった。
大学までは歩いて20分。
濡れることを覚悟で歩き出して1分もたたないうちに、傘にあたる雨音が聞こえなくなった。
あ、雨、やんだ。
その瞬間、気持ちがすーっと晴れていくのがわかった。
もともと、誰とでも仲良くなれる明るい性格な私。
なんか、大丈夫な気がしてきたっ!
新たな気持ちで、また一歩踏み出し、大学へと急いだ。
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