終電、





出ない、理由もない。




ピッ


通話ボタンを押し、おそるおそる携帯を耳に当てる。




「も、もしもし?」




『俺だけど…今、家?』



落ち着く声。



「そうですけど…」



『もしかして寝てた?』


「あ、はい。」



私の声、そんなに眠そうだったかな。

意識してはっきりした声を出す。



『わりい。今、駅いるんだけどさ、今から行ってもいーか?』






「は、はい!」



『ん、じゃあまたな。』





プープー




電話が切れた音。




今から修さんが来る?





ど、どうしよう…






緊張するよ!!!!!









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