終電､

｢私のこと心配して来てくれたんですか？｣





そう聞いたあと少し間があった｡


しまった､自意識過剰だったかな｡

と思ったけど､






｢…そうだよ｡｣





そんな返事についつい笑顔になってしまった｡





｢なに笑ってんだよ｡わざわざ終電できてやったんだからな｡｣





修さんは私の髪をぐしゃぐしゃにした｡




｢ありがとうございます。｣



それでも顔がにやけてしまう｡






｢かわいーな､おまえ｡｣






そんな一言に､嬉しすぎて｡

思わず気持ちを言ってしまいそうだった｡




でも､抑えなきゃ｡





修さんには彼女がいる｡



志帆､さんが｡





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