終電、





暗闇。



乱れた息。






「…いやだったか?」



私は大きく首を横に振った。






「…そうか。」





だめ。




もっとほしいよ。



修さんが、ほしい。







私、こんなに修さんのこと好きだったんだ。








ギュッと修さんの服を握った。






「…ん?」



優しい顔で私の髪をなでる修さんに、もっともっと愛されたいと思った。






「修さん、もういっかい。」






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