終電、







そこからはあまり覚えていない。








乱れた息と





漏れる声。








敏感な身体と






温かな体温。







何度も「大丈夫?」ときいてくる心地よい響き。






痛みと、快感と








「…しほ」






呼ばれるたびに複雑な気持ちになって






気づかれないように流れた、



一筋の、涙。









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