終電、





目が覚めると、外はもう明るかった。




ぼーっとした状態で上半身だけ起き上がって、隣を見る。





規則的な寝息。








そっか。


私、昨日…



下腹部に痛みが走る。






手をのばし、修さんの髪に触れる。




髪細いな…



そんなことを思っていると、修さんが目を覚ました。





「んーっ。今何時?」


「…8時です。」



「あ、俺バイト行かなきゃ。」




そう言うと修さんはバイトにいく準備を始めた。


私も一限だから準備しなくちゃいけないのに、ただぼーっとしていた。




いわゆる、放心状態。







理由は、わかってる。








修さん、




修さんの気持ちが見えないよ。








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