終電、





「はい、これ。」




あのあと修さんは送ってくれて、私はうちに招いた。





温かいココアを渡すと、修さんは美味しそうに飲んでくれた。






私は泣き疲れてたから、ベッドで横になった。






「泣いたりして、ごめんなさい。」





小さな声で言うと、修さんはベッドに座った。




「ん、俺のせいだろ?」




「……。」




何も言えなくて黙る私の頭を修さんはなでてくれた。





「冷たくしてごめんな。」


「…なんで、冷たくしたんですか?」




そう聞くと、修さんはばつの悪い顔をした。




「お前が、仲良そうに他の男と話してるから。」


そう言って目をそらした。







ねえ修さん?




それって、やきもち?






自然とにやけてしまう顔。




「なーににやけてんだ。」



こつっと叩かれたけど、にやにやはなかなかとまらなかった。








修さんのこと、どんどん好きになっちゃうよ。









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