終電、





「…修さん。」



「やっと起きたよお前。」

ははって笑った修さんの横顔にどきっとする。




うしろの席を見ると、もうみんな寝てた。



「後ろの奴ら、さっきまで全員でめちゃめちゃでけえ声で歌ってた。誰かさんはそれでも起きなかったけど。」





それがわたしのことだってわかって、恥ずかしくなった。




もう!と思ってみた修さんの顔はもう真剣になっていて、言葉が出なくなってしまう。





「…これ終わったらさ」










「はい?」






「…いや、なんでもね。」






「…はい。」







私、深く聞かなかったこと後悔してるよ。




.
< 80 / 80 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

この作家の他の作品

(短編)なぞなぞ
KIE/著

総文字数/774

恋愛(その他)3ページ

表紙を見る
(短編)なぞなぞ
KIE/著

総文字数/0

恋愛(その他)0ページ

表紙を見る

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop