終電、
「…修さん。」
「やっと起きたよお前。」
ははって笑った修さんの横顔にどきっとする。
うしろの席を見ると、もうみんな寝てた。
「後ろの奴ら、さっきまで全員でめちゃめちゃでけえ声で歌ってた。誰かさんはそれでも起きなかったけど。」
それがわたしのことだってわかって、恥ずかしくなった。
もう!と思ってみた修さんの顔はもう真剣になっていて、言葉が出なくなってしまう。
「…これ終わったらさ」
「はい?」
「…いや、なんでもね。」
「…はい。」
私、深く聞かなかったこと後悔してるよ。
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