Strawberry & Lilychain
私だって。
芦屋に言われたからじゃないけれど…。
これからは自分の心のまま生きていくつもり。
「そうわかったわお父さん。最後に一つだけいい?」
『…なんだ?』
「今まで私を見ないでいてくれてありがとう。それじゃあさようなら」
ガシャン!!
受話器を思いっきり叩きつけてやった。
あーすっきりした。
これでもう父とは前の関係には戻れない。
以前の私なら考えられなかったな。
でも…。
―「中原さんは独りじゃないよ!!」―
とりあえず今はアイツの言葉を信じてみようと思う。
「クリスマスか…」
そう、明後日はクリスマスイブ。