Strawberry & Lilychain
No.7 一時の世界
渋々私は連れ立って芦屋の家に向かった。
商店街の路地裏を通って10分くらい。
普通の一軒家だった。
「…ホントにいいわけ?」
「うん!!大丈夫大丈夫!!…ただいまー!!」
「おかえりー」
ガチャリと、出迎えてくれたのは40代くらいの女性。
エプソンをつけて、片手にお玉を持っていた。
その様子から察するに、芦屋のお母さんかな…。