Strawberry & Lilychain

あれからどう考えても父と連絡を取ることはできなかったから。



会社に電話するってのも考えたけど。





私の存在を父が社内で言いふらしてるとは思えないしね…。






あの女もそこで働いているかもしれないし。






とにかく、考えるよりぶっつけ本番でいった方がいいかなと。









ピンポーン。




部屋のチャイムを押してみる。




いたらいたで間違えましたって言えばいい話なんだし。










……応答がない。




いないのかな?








ピンポーン。




もう一度押してみる。





やっぱり応答がない。






いないのかな…?





そう思い、鍵穴に鍵を差し込もうと思った瞬間、扉が開いた。

< 83 / 110 >

この作品をシェア

pagetop