Strawberry & Lilychain
No.11 涙の世界
どこをどう通ってどこにたどり着いたかなんて覚えてなかった。
ただひたすら走って走って。
いつの間にか、町外れの自然公園にいた。
遠くに見えるのが…確か、苺市の歴史館だったっけ…。
こんなとこまで来たなんてね。
しかも走って。
意外に体力あるのね私。
って自分に感心してる場合じゃないや。
どうすんのよこんなとこまできて。
財布だって持ってきてないし。