サンタからの素敵な贈り物
「亡くな………え?何言ってんの?」



看護士は、いたたまれないといった表情で続けた。


「傷は動脈を大きく損傷していて出血がひどく…病院に到着した時には既にショック状態でした……」



「嘘だよ……」



「大変残念ですが…」






「出血なんて…

アタシの血をいくらでも使ってよぉ!!タクもアタシもA型なんだよ!」



今更そんな事言っても、どうにもならない事はわかっていた…看護士が悪い訳では無い事も…
しかし、他にこのやるせない気持ちをぶつけるすべが見つからなかった。




涙が溢れて溢れて止まらなかった。

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