サンタからの素敵な贈り物
「八神さん…これを…」
メイの後ろに立って、その様子を黙って見ていた先程の看護士が、血で汚れた小さな箱をメイの前にそっと差し出した。
「吉岡さんがここへ運ばれるまで、ずっとこの箱を握り締めていたそうです…」
タクが死ぬまで大事に持っていた最後のメッセージ……
箱を丁寧に開けると、そこにはクリスマスプレゼントにしては少々高価に見えるダイヤの指輪が入っていた。
指輪の内側に文字が刻まれている。
『T&M・2007・12・25』
それは、メイの左手の薬指にぴったりと収まった。
今までこらえていた涙が、一気に頬を伝い流れ落ちた。
メイの後ろに立って、その様子を黙って見ていた先程の看護士が、血で汚れた小さな箱をメイの前にそっと差し出した。
「吉岡さんがここへ運ばれるまで、ずっとこの箱を握り締めていたそうです…」
タクが死ぬまで大事に持っていた最後のメッセージ……
箱を丁寧に開けると、そこにはクリスマスプレゼントにしては少々高価に見えるダイヤの指輪が入っていた。
指輪の内側に文字が刻まれている。
『T&M・2007・12・25』
それは、メイの左手の薬指にぴったりと収まった。
今までこらえていた涙が、一気に頬を伝い流れ落ちた。