花と恋
悲しき想いを胸に・・・
*prologue*



私たちの恋は、燃えるように情熱的で、ろうそくの灯が消えるように儚く終わりを告げた。

何をどう間違えたのか分からない。

突然の終わりは衝撃過ぎて、頭で理解していても心がついていかなかった。

私たちは、お互いにこの恋が永遠に続くと信じて疑わなかった。

だからこそ、その終わりを告げられた時ショックで心が折れてしまったのだ。


時に神を憎み、時に〝彼〟を憎み、時に友を憎んだ。

でも結局は、私のせいだったの。


〝彼〟が裏の世界へ足を踏み入れたのも、友が私を憎んだのも、〝彼〟が私へ別れを切り出したのも・・・、全部が全部、私のせい―――・・・。



それに気付いた時、私は私を怨んだ。

悲しみで泣き、身体を傷つけ、死のうともした。


でもそのたびに、〝彼〟との約束を思い出す。






≪絶対に、自分を大事にしろ。
幸せになれ。
俺と居た日々を忘れろなんて言わない。
寧ろ覚えていて欲しい。
そうして、俺と居た日々より良いって思える時間を生きろ!!


約束だ。≫






強くて、優しくて、明るくて、格好良くて、誰とも仲良くなれて、・・・でも心が弱かった〝彼〟



約束は守るよ。

だからお願い、あなたも幸せになって・・・。





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