ちっちゃな体のおっきな愛
「…座んねぇの?」
「あ、座る…!!」
連が座った後、あたしもそこに座った。
(あ…やっぱり、背高いと…。)
肩も高いな…。
その時、あたしの肩と、連の肩が触れた。
自然に、肩に力が入る。
(あたしの顔、絶対赤い…。)
トン…。
ふいに、肩が重くなる。
横を見ると…。
キャー!!
連が、あたしの肩に寄りかかって、いつのまにか寝ていた。
ど、どうしよう…緊張する…。
ますます肩に、力が入る。
「~♪ 次は~、桜並木町~、桜並木町です。 ♪~」
あ、連の降りる駅だ!!
(すいません、失礼しま~す…。)
「連、起きて?降りる駅だよ?」
連の肩を揺さぶる。
けど、起きてくれない。