好きっていわせてやるよ?
今日からお兄ちゃんと一緒の学校に入学できる!私は合格通知を貰った時からワクワクしていた。
高校入学にあわせて髪も、化粧も少し気合いをいれてみた!…無口で人見知りな私でも友達とかできるかな?ちょっとドキドキしながら準備していたら、朝早くに起きたのにもう登校時刻になっていた
「れーいー、はやくしろよ!もう先行くよ?」
そういって私の部屋を
覗きながら兄の柚依(ゆい)が
急かしてきた。
「ちょっと待ってー柚依くんー」
私は急いで真新しい制服のネクタイを結んだ。
「よし、出来た!!!………ごめんっ、待たせたよね?怒ってる?」
柚依が怒ってるように見えて
内心ビクビクした。
「大丈夫だよ。それぐらいじゃ怜依(れい)には怒んないよ?」
そう言って笑ってくれたのでホッとしていると
「「…てか、時間やばいよね?!」」
2人で顔を見合わせて急いで家の鍵をしめると柚依のバイクのうしろにのった。
「れーいっ、ちゃんとメットかぶって捕まっててね。んじゃ行くよー」
そう言うと学校まで全速力で
出発した。