好きっていわせてやるよ?
10分ぐらいで学校についた。
「うっわー、なんか凄いね!柚依くんがこの学校の副会長っていうのすごく意外!」
とわたしがいったら、
「いや、だってなりたくてなったわけじゃねーし!!俺はなりたくなかったー…。」
少し苦笑いしながら柚依くんがバイクを停めながら答えていた。
そうなのだ。
この慶光学園では2年の時の最後のテストの結果で生徒会が決まる。
だから柚依くんはこんなチャラチャラした見た目にもかかわらず
2年の時のテストで2位だったので副会長になったのだ。
「そーなの?でも生徒会の中でも柚依くんだけじゃないの?こんなアホそうな見た目なの。」
わたしがからかうつもりでいったのに、意外な顔をされた。
「そーでもないよ?多分、生徒会メンバーみたらビックリするんじゃね?俺なんかましな方だし。」
いやいや、真面目に返されたけど、それはないよね。
だって柚依くん顔は私とは全然違ってすごく美形だし。
見た目も髪がオレンジに近い黄色だけど、ちゃんと綺麗に盛ってあって、制服も指定の着てないけど オシャレだし…。
わたしとは
残念なぐらい似ても似つかないよね。
とか、独りで考えていた。