やっぱり好きだった
その日の帰り、ブラブラと歩いていた。
いつの間にか駅に着いていた。
彼女の事を思うとつい足が駅に向かうらしい。
彼女と出会ったのはこの駅。
俺が恋をした場所だ。
でもこんなに暗いし、夏休みでもある。
いるわけがない。
だから帰ろうとした。
ふと前にいる人を見た。
まさか…と思った。
だからつい声をかけてしまった。
「華夜?」
そこにいたのは、やっぱり彼女だった。
聞くとやっぱりばあちゃんんの家だったらしい。
本当に俺ってついてる。
そんなことを思っていたら彼女が俺の顔をじっと見てきた。
「…なんかあった?」
急に聞いてきたから驚いた。
「なんで…?」
「いつもと様子が違う」
図星を衝かれた気分だった。