やっぱり好きだった
「言えないんじゃなくて…恥ずかしい」
顔を真っ赤にしている彼女は本当に可愛くて、クールな華夜は一体どこに行ったのやら…。
「好きな人の名前を言うのって結構、緊張する」
俺は現金かもしれない。
その一言を聞いただけで、気分がよくなる。
それに嬉しい。
俺は華夜を抱きしめた。
「少しずつでいいからさ、呼んでよ」
そう言えば小さく頷く。
本当に可愛い。
「華夜」
俺が呼ぶと上を向く華夜。
その瞬間にキスをする。
「呼んで」
「…翔、君」
「ははっ、君はいらないんだけどな」
でもまあ一歩前進かな。
「まぢで可愛すぎ」
そう言ってまたキスをする。
付き合う前より、好きになっていく。
俺の隣にはいつも華夜がいる。
それが幸せで、これ以上の幸せはないかもしれない。
-END-