やっぱり好きだった
名前も知らないし、どこの子かも知らない。
学校のときは制服を着ているけど、見たことのない制服だった。
だからきっとこの辺じゃないってことは分かっていた。
隣町か少し遠いところか…。
話しかけたいのにきっかけがなくて話しかけられなかった。
ある駅に着いて、彼女は立ち上がった。
もう降りるのかと思いながら彼女の背中を目で追っていた。
彼女は電車から降り、少し駆け足でどこかに向かっていた。
もしかして、男がいるとか…。
本当に何も知らない。
ただの片想い。
いつのまにか、俺の中でいっぱいになっていた彼女。
また違う日には、駅のホームで友達と話していたときの話。
俺もまたダチと馬鹿な話しをしていた。
そこに彼女と彼女の友達が俺たちの近くに座った。
隣の友達は、可愛らしい子だった。
性格は真逆っぽかった。