やっぱり好きだった
そして当日。
教室にはメイド服と執事服が届いており、みんなは盛り上がって着替え始めていた。
ついこの間までは反対していた女子までもがすごくルンルンで着替えている。
紗月もさっさと着替えてくるくる回っていた。
「似合ってるね」
「本当!?なんかいいよねぇ~」
でもスカート短くないか?
「華夜も早く着替えないと!」
「そうなんだけどさ…」
私は自分の持っているメイド服を見る。
フリフリで短い。
女の子です!とアピールしているメイド服。
私はこんな服を着れる女の子ではない。
「紗月…やっぱり裏方がいい」
「ダメ!絶対にダメ!」
叫ぶように言う紗月がちょっと怖い。
ため息をつきながらしょうがないと言わんばかりにメイド服に着替えていく。