やっぱり好きだった










着てみるとやっぱり短くて、嫌だ。


こんなのを着てテンションが上がっている紗月たちが不思議でたまらない。




「華夜…」

「?」

「可愛い~!!」


勢いよく抱きついてくる紗月を上手く受け止める。



その叫びとともに他の女子もぞろぞろとやってきた。







「木下さん、やっぱり綺麗!」

「スタイルいい!」



なんか恥ずかしいんですけど…。


それにお世辞でも嬉しくないよ。



明らかにみんなの方が可愛いし、スタイルがよろしい。






「お客いっぱい来るんじゃない?」

「売上一番かも!」



嬉しそうに盛り上がる女子たち。


私はこの時点でもう疲れた。







「おーい、女子~!着替えたのか?」



男子がまだかと呼んでくる。




「うるさいわよ!」

「今行くから!」


みんなはそれぞれ教室に戻っていく。



私は嫌々教室に向かう。




教室の前で男子が盛り上がっていた。



執事の服を着た男子はいつもよりかは輝いて見える。

























< 27 / 49 >

この作品をシェア

pagetop