やっぱり好きだった
「…来てたんだ」
「おう!ダチとな」
中島君は2人の友達と文化祭に遊びに来ていたらしい。
「暇なんだね」
「それ言っちゃーだめだろ」
そう言って笑う中島君。
「おい、隼人。この美人誰だよ!」
「教えろよ!」
その友達らが何やら言い出した。
「俺と同中だった木下華夜って子!」
「華夜ちゃんかー、綺麗だねー」
「隼人、すげーのと知り合いだな」
…褒められているのだろうか。
会話が分からず、とにかくオーダーを聞く事にした。
「…何にしますか?」
「俺、ファンタ!」
「紅茶!」
「オレンジ!」
「…かしこまりました」
そう言ってオーダーを厨房?に伝える。
なんか男の子が多くて酔う。
というか疲れた…。
ふと、中島君を見ると目が合い、手を振ってきた。
私はただ会釈をした。