やっぱり好きだった
やってきたのは中島君たちだった。
「ありがとな!」
「どうも」
「華夜ちゃんまたね~」
そう言って帰っていった。
「…誰?」
翔君がちょっと怒った風に言った。
「中島君」
「…海のときの?」
「そう」
翔君も覚えてたんだ。
なんか意外かも…。
そう思っていると急に腕を掴まれ、翔君は私を引っ張るように歩き出した。
「え!」
「……」
何故か黙っている翔君。
何もしゃべらないし、少し不安になった。
着いた先は屋上だった。