やっぱり好きだった











「…翔君?」

「あのさ…」



私を見ずにフェンスに凭れ掛かる翔君。





「華夜は自覚ないから言うけど、お前はモテるんだよ」

「…へ?」


急に何を言い出すのかと思ったら、モテるとか言った。





「…私、モテないけど?」

「だから無自覚なんだよ!」



ちょっと怒鳴り気味に言う翔君。





「かっこ悪いけど、俺すごく嫉妬深いし、独占欲やばいんだよ」

「うん」

「だから…ちょっとムカついた」



そう言った翔君は少し照れていた。



そんな翔君が少し可愛いと思ってしまった。

























< 36 / 49 >

この作品をシェア

pagetop