やっぱり好きだった










「華夜の父さん、よく許してくれたな」

「そう?意外と分かる人だよ」


ずっと心配だったらしい。



私のお父さんはそこまでガミガミ言わない。


私に彼氏が出来たと言ったとき、まったく信じてなかったけど…。



でも最近ちゃんと分かってきたらしい。





よくドラマで見るのは『娘はやらん!』とか言うシーン。


私も言われるのかなって思ったけど、まったくそんなことなく寧ろ嬉しそうだった。



何でそんなに嬉しそうなのって聞いたら…。


『一生彼氏が出来ないと思ってたからな』


って言われた。




昔から男に興味がなかったのを知っているお父さんは少し心配だったらしい。


だから出来てよかったと思ってるらしい。





よく考えたら変わってるよね。








「さすが華夜の父さんだな」

「…それはどういう意味?」

「変わり者って事」

「…失礼だね」


翔君は笑ってたけど、私の事を変わり者だと思ってたところはどうもいい気はしない。


でも、許してしまう私は相当、彼に惚れ込んでいる証拠。

















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