やっぱり好きだった
少しその風景を見てから近くのベンチに座ることにした。
「はい」
「ありがとう」
翔君は自販機でココアを買ってきてくれた。
温かくて美味しい。
「今日は本当にありがとう」
「俺こそ」
こんな充実した日が過ごせるなんて思ってもなかった。
それもすべて、彼に出会ったから。
「あ、そうだ」
私はカバンの中からプレゼントを取り出した。
「はい、クリスマスプレゼント」
「まぢで!?」
かなり驚いている様子。
「意外だった?」
「ちょっとな」
私はずっと翔君に感謝してるから何かしてあげたかった。
プレゼントっていう形だけど、少しずつ御礼をしたんだ。
「見ていい?」
「うん」
包みを開けていく翔君。
私は隣でドキドキ。
喜んでくれたら嬉しいな。