やっぱり好きだった
ペンダントなんて束縛アイテムだからどうかと思った。
でも一目見たとき華夜だって思った。
オレンジ色が好きな彼女には似合うと思った。
クリスマス当日。
彼女にプレゼントをあげると、泣きながらお礼を言われた。
そんな彼女が愛しくて抱きしめてキスをした。
「ありがとう、翔君!」
俺の好きな笑顔で言う華夜。
普段あまり見せないから、この一瞬が胸を掴まれるような感覚になる。
キスにもなかなか慣れてくれない彼女。
すぐに顔が赤くなるけど、そんな姿さえ愛しい。
どんだけ惚れてんだよって思うくらい、華夜が好きなんだって思える。
「翔君」
「どうした?」
そう言って華夜を見る。
「ちょっとだけ…目瞑ってくれない?」
「は?」
「い、いいから!」
なんだろう?
プレゼントはさっき貰ったしな。
そう思って目を瞑って待った。