やっぱり好きだった









ペンダントなんて束縛アイテムだからどうかと思った。


でも一目見たとき華夜だって思った。


オレンジ色が好きな彼女には似合うと思った。







クリスマス当日。


彼女にプレゼントをあげると、泣きながらお礼を言われた。


そんな彼女が愛しくて抱きしめてキスをした。




「ありがとう、翔君!」


俺の好きな笑顔で言う華夜。


普段あまり見せないから、この一瞬が胸を掴まれるような感覚になる。




キスにもなかなか慣れてくれない彼女。


すぐに顔が赤くなるけど、そんな姿さえ愛しい。



どんだけ惚れてんだよって思うくらい、華夜が好きなんだって思える。








「翔君」

「どうした?」


そう言って華夜を見る。




「ちょっとだけ…目瞑ってくれない?」

「は?」

「い、いいから!」



なんだろう?


プレゼントはさっき貰ったしな。



そう思って目を瞑って待った。
















< 47 / 49 >

この作品をシェア

pagetop