やっぱり好きだった










「何やってんの?」



俺の肩に手を掛けてきた聡。


俺の視線の先に気付いたのか、聡も上を見る。





「綺麗な子だね」

「あぁ」

「もしかして、彼女?」

「はぁ?」



照れんなって、とか言いながら俺をからかってくる聡。






ふと上を見るとそんな俺たちを見ていたのか、華夜は笑っていた。



その笑顔がまた眩しくて、可愛かった。





それは俺だけじゃなかったみたいだったけど…。











それから、いつの間にか聡と華夜が仲良くなっていた。




小さな嫉妬が生まれる。








でも俺は紗月と付き合ってる。




俺は少しイライラしていた。










紗月を送り、帰りが遅くなり歩いていると華夜を見つけた。




また、ばあちゃんの家に行っていたらしく、今が帰りだと言っていた。






女一人が夜道を歩くとか、なんか心配。



しかもいつもの駅ではなく一つ前の駅まで歩いて行くつもりだったらしい。




本当に、変わってる。
























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