5時まで待てないッ!



恭介の悩みの種が誰なのかは、あの反応を見て分かった。




部長だ。




二人の間で、何かあったのだろう。




だが、夕方のオフィスで見た部長は平然とした様子だった。



いや、部長は根にもたないタイプだ。



悩みなんて、寝たら吹っ飛ぶのだろう。




――…まぁ、

自分には関係ない事だ。



ほっとけば、知らないうちに解決しているだろう。





樹はすでに泡のしぼんだビールを一気に飲み干した。




自分の財布に200円しか入ってない事を知ったのは、さらにビール2杯といかそうめんを腹に収めた後だった。



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