5時まで待てないッ!
ヴ―――ッ…
ヴ―――ッ…
ヴ―――ッ…
「…………!!」
ケータイのバイブ音を耳にして、ガバッと飛び起きた。
ヴ―――ッ…
ヴ―――ッ…
振動が止まないので、電話であることに気づく。
こんな朝っぱらから誰だろう、と恐る恐るケータイを開いた。
画面には、「部長」と表示されている。
「…はい、もしもし」
『もしもしじゃねぇだろ樹!!!!!』
「ッ!!?」
いきなり大声で怒鳴られて、思わずケータイを落としてしまいそうになる。
『何やってんだ!!まさかとは思うが、お前今まで寝てた!?』
「え、………はい。」
『………ったく、今日は新作発表会の会議だって言ったろ!!!お前がいなくてどーする!!!』
そう言えば、そんな事を言われていた気もする。
だが、会議は午後からの予定だ。
「あぁ……?はい」
樹は、訳が分からないといった様子でなんとなく返事をした。
『~~~~っ、いいから早く来い!!!5分で来い!!!』
「…えっ」
ブッ…
ツ――
ツ――
「……???」