君へ。


「別れよう。もう無理だ。ごめん」


優しい健太のそのお願いに「NO」なんて言えるわけないじゃん。


ずっと一緒にいたいなんて、もうわがまま言えずにあの時は頷くことしかできなかった。


そしてあたし達、違う道を選んだね。


言葉ではいい表せられない喪失感。


毎日毎日泣いて過ごしたあの日々。


あたしはどれだけ大切な人を失ってしまったのか思い知らされたんだよ。


健太と過ごした5年間は、最高に居心地のいい時間だった。






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