ゴメン、スキ。
*4話[パパという男]
―――それは、突然だった。
『イチド、アッテハナシガシタイ』
今更会って何を話すのだろう。
謝罪でもする気なのだろうか?
「…杪?」
「え…あ、ごめん」
光志に呼ばれて
我に返る。
久々に会えたのに
何やってんだあたしは。
「さっきっからボーッとして、どうした?」
少し心配そうな顔で光志が覗いてきたから、あたしは、さっきの出来事を話した。