ゴメン、スキ。




でも、今考えてみればこんなことはしょっちゅうあるし、今更喧嘩を吹っ掛けるつもりもない。




「そっか、おめでと」



麻理ちゃんの誕生日が
金曜日だっけ?



そんなの10秒で忘れてやる。



「3歳になるんだ。今が一番可愛い時期でね!毎日抱っこしてあげてるんだよね」




幸せそうに話やがって
あたしに娘の話するなんて
常識知らずなんだから…




「そっか、羨ましいね」



そう言ってあたしはそっぽを向いた。





すると、光志があたしの頭の上にポンと手を乗せ、そのまま髪にそって撫でる。


「妬くなって、お前も十分可愛いよ?抱っこしてほしいなら抱っこしてやるから、な?」




そう言う意味じゃねーよ。



「……バカ」






< 46 / 77 >

この作品をシェア

pagetop