ゴメン、スキ。
でも、今考えてみればこんなことはしょっちゅうあるし、今更喧嘩を吹っ掛けるつもりもない。
「そっか、おめでと」
麻理ちゃんの誕生日が
金曜日だっけ?
そんなの10秒で忘れてやる。
「3歳になるんだ。今が一番可愛い時期でね!毎日抱っこしてあげてるんだよね」
幸せそうに話やがって
あたしに娘の話するなんて
常識知らずなんだから…
「そっか、羨ましいね」
そう言ってあたしはそっぽを向いた。
すると、光志があたしの頭の上にポンと手を乗せ、そのまま髪にそって撫でる。
「妬くなって、お前も十分可愛いよ?抱っこしてほしいなら抱っこしてやるから、な?」
そう言う意味じゃねーよ。
「……バカ」